米長邦雄のエッセイ集。
将棋世界がヨネの追悼特集で、泣かせる文章が多かった。
賛否両論ある人だったが、一流だったのを改めて感じた。
この本は追悼文集の逆でヨネが亡くなるまでの4年くらいで書いた将棋界の人物評伝を集めている。
これが軽くて暖かくて良い。
週刊現代に連載されていたのか。
下品さもなく、朝刊紙に載っててもよさそうな良いエッセイだと思う。
外に向けて将棋界をアピールするのにうってつけだろう。
普及に力を入れただけのことはある。
将棋連盟はこれを棋士紹介にしてもいいんじゃないかね。

終わりかけを中村一義の「金字塔」を聴きながら読んでいた。
天才たち。
なぜ行方を書いてくれなかったのか。
生きていれば嘆願書を出すところである。