朝会社への道を急いでいたら、前に同期。
こういう時に俺がどうするかといえば、声をかけるわけではなく、
真横にべたっと付いて顔をじっくりみながら気づかれるのを待つ。
今日もそのようにしてみたところ、彼の表情は普段からは想像もつかぬほどに苦み走っており、苦み走り過ぎてあれ?ここ世界の終り?みたいな境地に至っており、心配になって思わず声をかけてしまった。

「なんでやねん。なんでそんなことなってん。」
「え?」
「苦み走っとるがな。」
「あ、あああ。あかへんねん。」
「何がい。」
「目が。眠すぎて。」