朝早く起きるための100の方法

世界を手のひらサイズに切り取ります。

September 2013

ねむり

村上春樹の小説。
20年くらい前に書いた短編小説を2010年くらいにリライトした作品。
突然眠れなくなった女の人の話。
話は面白いんだけど、御しきれない感じのテンションで突然終わってしまう。
なんだかなあと思いました。
あと、子供の描き方がもうマネキンみたいで雑だなあと思いました。
子供に愛情を注いでいる女性の一人称で書いているのに、ほとんど出てこないし。
付け合せみたいだ。
僕の読みが浅いのかもしれないけれど、違和感がありました。

カット・メンシック という人のイラストがとても印象的でお洒落な感じです。
おススメするかと問われればしません。
 

モンスターズユニバーシティ

悠風が連れて行けと言うので見に行った映画。
ちなみに本人は開始一時間くらいでぐっすり。

観ていて飽きないよくできた映画だったと思います。
これを観ながら人間の会社はダイバーシティとかいっても身長が5mある奴が入ってくるわけでも、目が7つあるやつが入ってくるわけでも、全身毛だらけで角が生えてる奴が入ってくるわけでもなくてつまらんなあ、と考えていました。
大体おんなじような人がおんなじように働いている。

それから、マイクとサリーが二人とも若気が至れり尽くせりな感じでとても嫌な奴だったので(悠風はその部分を観ただけで寝てしまったので、後に成長したところを知らない。)、自分が未熟なことをしたエピソードをたくさん思い出して一人恥ずかしく思っていました。

少し説教くさいところもありますが(みんな違ってみんないい、的な。)面白かったです。

国民のコトバ

高橋源一郎のエッセイ。
非常に面白かった。

どの章も良かったが一個選ぶなら「ケセンな」ことばの章だ。
聖書を翻訳しなおした本を紹介しているのだが、非常にショックだった。
翻訳された本もよく読んでいる僕としては、これだけ当たり前だと思っていたものの見え方が変わってしまうとどうしていいかわからなくなってしまう。
「汝、自分の敵を愛せよ」
有名な言葉であるが誤訳であると。
「悔い改めて福音を信じなさい」
誤訳であると。

聖書ですらそうなのであるから、他はもう・・・。

おすすめです。
王子、是非。 

九マイルは遠すぎる

ハリイ・ケメルマンの短編推理小説集。
ハリケメについては全く知らず、本屋でタイトルがよくてふらっと買ったのだが素晴らしかった。
早川書房の文庫だったのでSFかミステリかどっちかだろう、その二つであればまあ文句を言わないでおこう、
最近どっちも足りてないしと思って説明書きも読まずに買い、読み始めたのだが面白かった。
現場を見ないで全部理屈で解決する大学教授が主人公なのだが、言葉が持っている「文脈」の掘り出し方でこれだけの意味を引き出してくるのかと楽しくなる。 
現場を見ないで仕事をする人たちにはこれくらいの洞察力があってほしいものである。 
あと、主人公がチェス好きなのが良い。

日本の探偵ってあんまり将棋やっているイメージないんですが、なんでですかね。  

棋譜並べ

康光漢立ちの一局(王将戦第三局佐藤―渡辺)と王座戦挑戦者決定戦の中村(太)―深浦を並べる。
前者は将棋年鑑を開いたページにあったので。
後者は数か月前まで俺のお手馬だった横歩取り青野流だったので。
どちらもスマホで何回か鑑賞していたのだけれど、正座して盤に向かって並べると新たな発見があるものです。
一局並べ終えるまで正座がもつように、大腿前部の筋肉のストレッチをして、痩せなければ。 

悠風の成長561

撮影:悠風

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悠風先生、スマホ使いが上達し、勝手に写真を撮るように。
お気に入りのかぼちゃおばけ。

悠風の成長560

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へい、お待ち!

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寿司ってのはこうやって食べるの!

悠風の成長559

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先週は栃木の父母妹に神奈川旅行へと連れて行ってもらいました。
その先々で悠風はいろんな人と握手をして嬉しそうでした。

竜馬がゆく

司馬遼太郎の小説。
仕事で行き詰ると読んでしまう。
八巻まであるので読み通すのも大変なのだが。

坂本さんは何度も自説を「時期じゃない」と引っ込めるがあきらめない。 
形を変えてでも理想を実現する。
俺もそうありたい。 

いねむり先生

伊集院静の小説。
色川武大との交流を描いた小説。
伊集院静はエッセイしか読んだことがなくて、しかもそのエッセイが全然心に残っていなかったのだが、この本は素晴らしかった。
一番大事にしてきた宝物を共有してくれた感じがして暖かい。
俺もこういう優しい小説を書いてみたい。
 
映画化されるらしいが、確かに先生の役は西田敏行にしかできないだろう。 
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