ハリイ・ケメルマンの短編推理小説集。
ハリケメについては全く知らず、本屋でタイトルがよくてふらっと買ったのだが素晴らしかった。
早川書房の文庫だったのでSFかミステリかどっちかだろう、その二つであればまあ文句を言わないでおこう、
最近どっちも足りてないしと思って説明書きも読まずに買い、読み始めたのだが面白かった。
現場を見ないで全部理屈で解決する大学教授が主人公なのだが、言葉が持っている「文脈」の掘り出し方でこれだけの意味を引き出してくるのかと楽しくなる。 
現場を見ないで仕事をする人たちにはこれくらいの洞察力があってほしいものである。 
あと、主人公がチェス好きなのが良い。

日本の探偵ってあんまり将棋やっているイメージないんですが、なんでですかね。