イヤイヤ期まっさかりの悠風先生。
何に対しても大体否定形で返ってきます。
「お風呂入ろう。」
「はいらにゃーい。」

「ねんねしよう。」
「ねんねしにゃーい。」

「保育園に行こう。」
「お外いかにゃーい。」

保育園に行かないとパパとママは困ってしまうので、服を着替えさせ(これも一苦労。)、
悠風を抱えて外に出ます。
体を板のようにして抵抗する悠風。
電車が通りかかってくれれば
「でんしゃ!」
と機嫌も直るのですがその日は通りかからず。

大きな声で泣きながら、板からエビ反りになって俺の手を逃れようとする悠風先生。
カナディアンバックブリーカーの態勢で車に向かいます。

すると悠風先生が意外な攻撃に。
「ジンシンバイバイ!!ジンシンバイバイ!!」
と叫ぶではありませんか。
人身売買にしか聞こえません。

アパート中に響き渡るような大きな声で、そんな濡れ衣を着せられてはたまりません。
すぐに車に押し込んで、妻の運転で保育園に行くのをお見送りしました。

それにしてもすごい言葉。
うちでは彼が生まれてから(多分生まれる前も) 一度たりとも人身売買という単語は出てきたことがありません。
どこで覚えたのやら。

何かにバイバイしてただけだと思うのだけれど、バイバイしたくなくてエビ反ってたわけなので、
なかなか解けない謎が残ってしまいました。