50メーターくらいの暗い廊下があって、その奥に自動販売機がある。
仕事の合間に飲み物を買いに行く。
ただそれだけのために歩いていくのが業腹だ。
何か楽しみを見つけなければ。

ということで、頭の上に缶を乗せたままモデルウォーク。

誰もいなかったからさ。

25メーターを過ぎたあたりで、わきからおっさんがぬっと出て来て、にゅっと笑った。

落ちかけの缶をなんとかキャッチして、すごすごとデスクに戻った。