忌野清志郎の本。

中盤までは彼のパワフルな歌声が聞こえてきそうなメロディアスな文章で、
ちょっと見たことないくらいメルヘンチックな世界が展開されていて、
各章ごとの決めゼリフも格好良くて、
このまま俺をどこまで連れて行ってくれるんだ、と思わされるが、
どす黒く汚れていく。

きよしろうについていた白い大きな翼が、どすぐろいべたべたしたもので汚されていく。

「ある意味いい。」と言えてしまうようになった今ではそれすらもいいのだが、でも白い翼でもっと遠くまで連れて行ってほしかった。

前半部は間違いなくロックで、終わりはどろどろのブルーズ。